ライザのアトリエ3 クリア後感想
ライザ3感想
・ストーリー
ライザ最終章ということもあり、しっかりとまとまっていたと思う。
が、やはり長いなという印象。これはストーリーが長いと言うよりはフィールドが広いせいなのだが……。
正直ライザシリーズは別段好きというわけでもないので、読んでいて退屈に感じるところもあったのだが、4年越しでのライザの物語の完結は何だかんだで感動した。
最後のライザがこちらに背を向けて歩くシーンは、多分プレイヤーの全員が納得するラストシーンだったんじゃないかと思う。
ライザだけでなく、レント、タオ、クラウディア、ボオスのメインキャラの物語もそれぞれ決着がついたのも良かった。
特にボオスはようやくパーティメンバーに入れてよかったね……。
最後に申し訳程度にチラ見せしたクリフォードとセリは何だったんだ。どうせならこの二人もパーティに入れてほしかった。
・新システム「鍵」
可もなく不可もなく、といった印象。どちらかと言うと個人的には不可寄り。
「シンセサイズ効果」とか「バースト効果」とかやたら横文字使うせいで、とにかく効果が直感的に分かりづらかった。
普通に「調合時効果」とか「戦闘時効果」とかでいいじゃないか。
「キーメイク」と「キーチェンジ」も序盤は積極的に使ってみてはいたが、まぁテンポが悪いのですぐ使わなくなった。鍵いらないくらい強くなれば問題なかったので。
アトリエを10年以上続けている自分でも最初はよくわからなかったので、新規プレイヤーは理解できたのだろうか……。いや自分がゲームに対して老いただけかもしれない……。
毎回思うが、こう言った攻略を楽にするものに対して使用回数を設けないでいただきたい。
エリクサー症候群末期患者の自分としては、どうしても使うのを躊躇ってしまう。これは完全に自業自得なのでただの愚痴。
鳴り物入りで実装された割には肩透かしなシステムだったという印象。
・調合
いつもの。無難に楽しい。影響拡大の効果を考えた人は神だと思う。気持ち良すぎ。
ジェムでの複製、アイテムリビルドも相変わらず快適。考えた人神。
調合に関してはもう完成されているので満点。最悪鍵は使わなくても問題なし。
・戦闘
正直申してライザの戦闘は意味が分からなくて好きではない。とにかく画面が揺れるしごちゃごちゃしていて何が起こっているのかわからない。
きちんと理解できる人にとっては多分楽しいのだと思う。自分はやはりターン制のほうがじっくり考えられるから好き。
アイテムリビルドが解禁されたらSP稼ぎとジェム稼ぎをやって強アイテムを作れば、あとはアイテム投げて終わりなので後半は一瞬で戦闘が終わる。戦闘も鍵は使わなくても問題なし。
・探索
とにかくフィールドが広いので探索がかなり面倒。これに尽きる。
ソフィー2のときも申したが、アトリエと広いフィールドは相性最悪だと思う。
フィールドが広くなっているのに比例して、採取ポイントも増加、ついでに敵の数も増加で探索が億劫になるレベル。
採取ポイント増加、敵の増加によってカゴ容量、コンテナ容量が不足する。中盤あたりでコンテナ容量が半分を切って焦った。
霊獣という乗り物があるけど焼け石に水程度の移動速度アップ。むしろ霊獣に乗っていると素手採取以外できなくなるので不便。
ランドマークも複数あって、一度見つければショートカットできるようになるが、結構アクセスが悪い場所がランドマークになっていたりして不便。
ランダムクエストが邪魔。突然敵が生えてきたりするし、報酬も大したことないからすぐやらなくなる。
採取道具も選択一覧画面でカーソルを合わせないと何が取れるのかわからないのも不便。
フィールドでのキャラクター同士の会話パターンが少なすぎる。探索してると同じ会話を何度も聞くことになってこいつら鳥頭か?ってなる。
他にも細々とストレスが溜まる仕様が多くて、せっかく新しい地方に来て探索することになってもフィールドの広さを見てゲンナリする……という感じだった。
ライザ3の不満点はほぼこのフィールド探索関連に集約されている。
カラの天幕への行き方決めた人は許さない。
以上が一通りクリアしてざっと書き連ねた感想。
・総評
順当に進化している部分もあるが、フィールドの広大化によるプレイ時間の増加(正直言って水増しだと思う)が評価の足を引っ張っている。
いないとは思うが、今作が初アトリエというプレイヤーには非常に不親切である。おすすめできない。
初心者は是非不思議シリーズトリロジーをやってからソフィー2をやろう。
既プレイヤーにはいつものアトリエといった感じ。ライザ2までやったのなら必ずやろう。
【漫画紹介・レビュー】熱帯魚は雪に焦がれる 全9巻
【オススメ度】 ★★
【舞台設定・ジャンル】 高校生、先輩後輩。ガールズシップストーリー
【百合度】 友情。正直すごく難しい
【オススメポイント】 田舎×JK×百合という舞台設定はたまらない。田舎とJKの親和性って何故こんなにも高いのだろうか。家族との話が中心になったりする巻もあるので物語を重視する人向け。
随分前に8巻の感想を書いた。その後の9巻で完結したので改めて感想を。
正直この作品は百合という枠に入るのかどうか個人的にすごく悩ましい。じゃあ友情なのかって言われるとそれもまた違うと思ってしまう。
9巻の帯に書かれていた「傍にいてほしいのは、あなたでした。その人を、なんと呼びますか。」という文言がこの作品を端的に表しているなと感じた。完結しても、二人の関係を言い表せる言葉を自分は見つけられなかった。
自分はこの作品はとても好きだが、オススメ度が何故★★なのかというと……。
絵柄が可愛いから日常ものかなと思って読み進めていると、5巻あたりから不穏な空気が流れ始めてどんどん雰囲気が暗くなっていく。
JKが日常をキャッキャウフフしていく展開を期待して読んだ人にとっては落差にびっくりするレベルだと思う。
それにつられて絵柄もリアル寄りというか線が太くなっていて1巻と9巻ではもう別人では?という感じになっている。1巻と9巻の表紙を比べるだけでも大分違う。
ここらへんが手放しに勧められない理由。
もちろん自分はとても好きだ。大事なことだから2回言う。
読後感はとてもいいので気になっているのなら是非読んでみてほしい。
聖地巡礼に行きたくなること請け合い。
自分もいつか絶対に行こうと思っている。
【漫画紹介・レビュー】ヒーローさんと元女幹部さん 全5巻
【オススメ度】 ★
【舞台設定・ジャンル】 年齢的には大学生。一応特撮ものになると思う。
【百合度】 正義ときどき恋愛
【オススメポイント】 百合×特撮という珍しい組み合わせ。変化球を求める人にはいいと思う。ヒーローもののお約束等はしっかりやっている。
タイトルの通り、正義の女性ヒーローと、そのヒーローに惚れて悪の組織を裏切った元女幹部さんとの特撮百合漫画。
割とニッチな設定なのに結構続いたな、という印象。ヒーローや怪人の造形がしっかりしているし、アクションシーンなども描きこめていると思う。ロボットがカッコイイ。
ただストーリーはどういった方向性にしたかったのかがよくわからなかったな、と。
タイトルを見たら多分コメディ漫画だと思う人が大半じゃないかと思う。実際コメディ要素多めだけれど、後半になるにつれて結構シリアスな展開になっていく。これはまぁ特撮ヒーローものってそういうものだからリスペクトしてるのだと思う。「正義の反対は何か論争」「ヒーローや敵首領に悲しき過去あり」「ヒーローの戦う理由」などといったお約束展開は正直見飽きていた感があるので、わざわざこれを百合漫画でやる意義があまり見いだせなかった。それならば最初から最後までコメディに振り切ったほうが良かったんじゃないかなと個人的には思う。
あとはキャラの扱いがヒーロー、元女幹部、敵首領のメイン3人以外は雑だった印象。特に敵幹部は強キャラ感が全然感じられなかったのは残念。
しかし百合漫画界隈に新しい風を吹かせた意欲作というのは間違いないと思うので読んで後悔はしないだろう。
【小説紹介・レビュー】黒鷺は花を食む
【オススメ度】 ★★★
【舞台設定・ジャンル】 高校生、同年代。王道百合小説。
【百合度】 恋愛
【オススメポイント】 ザ・青春。王道ながら一人称視点の語りが読みやすく飽きさせない。キャラクター設定がしっかりしているので、誰が喋っているのかすぐ解る。
これぞ王道百合、と言いきってしまえるほどの作品。
百合作品をある程度読んできているが、大きくわけて二つに分けられると考えている。作品の世界において、同性愛が一般的である作品とそうでない作品だ。
前者の作品は、百合における一番大きな壁である「世間一般の反応」を気にする必要がないので、登場人物同士のいざこざはあれど、そこまで暗い雰囲気にはならず百合そのものに没頭できる。
対して後者の作品だと、否が応でも周囲の好奇の目に晒される。登場人物はその世間一般とのズレに悩み傷つきながら、それでもなお自分たちの気持ちを信じて寄り添っていく。暗めの展開が必ずと言っていいほど大きな山場として描かれるが、読後は大きなカタルシスを得られる。
本作品は後者である。
近年はLGBTなどと言って同性愛についても一定の理解を得られる社会となっている。しかし、いつの時代もマイノリティーを理解しない・許さない層は必ず存在する。まして、それが思春期の少女であるならば、本人は奇異の目で見られ理解されず、周囲は異物を排除するかの如く攻撃を始める。そんな経験をしてきた少女が、一人の少女と出会い、惹かれ合っていく様はとても微笑ましく頬が緩むことも多かったが、やはり過去の出来事から気持ちを押し殺してしまっているという独白が合間合間に書かれていて読んでいて切なくなった。
少女たちの心の機微を静かに、丁寧に、そして繊細に綴っている作品。初めての百合小説にオススメしたい。
【漫画紹介・レビュー】欠けた月とドーナッツ 全4巻
【オススメ度】 ★★★
【舞台設定・ジャンル】 社会人、少し年の差。恋愛漫画。
【百合度】 友情寄りの恋愛
【オススメポイント】 心情表現が丁寧。読んでるこちらも「普通」と「好き」について一緒になって悩んでしまう。
「普通」が解らない女性と、「好き」が解らない女性が惹かれ合う社会人百合漫画。
オススメポイントにも書いたが、「普通」と「好き」について常に考えさせられる。
自分たちは日頃何気なく「普通はこうだ」「それが普通だ」などと言ったり思ったりしているが、それは自分にとっての「普通」であり、他人にとっては「普通」ではないかもしれない。
世の中に確かにある「普通」は、ルールや法律などの社会の秩序を守るために存在しているものだけなのかもしれない。
それほど曖昧なものなのに、人の心を「普通」と言う言葉で区別してしまうことがどうしてできるだろうか。ましてや「好き」という感情なら尚更だ。
思春期の少女たちとは違う、精神的に成熟しているであろう大人の女性たちが、相手の一挙手一投足に喜び時には落胆し少しずつ距離を縮めていき、「普通」と「好き」に向き合っていく様がとても丁寧に描かれていた。
4巻で終わってしまって寂しいが、彼女たちのその後を描くのはきっと野暮なのだろうと思う。
4巻のカバー裏は是非読み終わってから最後に見て欲しい。
漫画を紹介していきたい。
最近読んでいた漫画が完結することが多かったので、それらを紹介していきたい。基本百合漫画。あと小説。
4つの項目で紹介。
【オススメ度】を★の三段階で。
これは完全に主観なのであまり気にしなくても大丈夫。
【舞台設定・ジャンル】はそのまま。高校生なのか大学生なのか社会人なのか、同年代なのか年の差なのか、現代なのか近世なのか異世界なのか。恋愛ものなのかギャグものなのかスポーツものなのか等。
【百合度】は百合の種類。友情なのか恋愛なのか。恋愛ならば友情寄りなのかガチ寄りなのか。
「友情」「友情寄り恋愛」「恋愛」「ガチ百合」の4パターンに無理矢理分ける。当てはまらなかったら新しくパターンを増やす。
【オススメポイント】は個人的にその漫画特有だなって感じる部分。絵柄だったりストーリーだったりキャラクターだったり。
あとは簡単なレビューと感想なんかをつらつらと書けたらいいなと。
【ウマ娘】ピスケス杯 結果
せっかくだからチャンミの記録。今更。
今回のメイン出走の三人。
本命はチヨちゃん。スピードカンストできてないのが響いてかクビ差アタマ差の2着が多かった……。
今回はあまり自信がなかったが、結果はスペが一着で優勝することができた。チヨちゃんアタマ差……。マッチング運も良かったかなと思う。
次回のチャンミでチヨちゃんリベンジしたいと思う。