【漫画紹介・レビュー】熱帯魚は雪に焦がれる 全9巻
【オススメ度】 ★★
【舞台設定・ジャンル】 高校生、先輩後輩。ガールズシップストーリー
【百合度】 友情。正直すごく難しい
【オススメポイント】 田舎×JK×百合という舞台設定はたまらない。田舎とJKの親和性って何故こんなにも高いのだろうか。家族との話が中心になったりする巻もあるので物語を重視する人向け。
随分前に8巻の感想を書いた。その後の9巻で完結したので改めて感想を。
正直この作品は百合という枠に入るのかどうか個人的にすごく悩ましい。じゃあ友情なのかって言われるとそれもまた違うと思ってしまう。
9巻の帯に書かれていた「傍にいてほしいのは、あなたでした。その人を、なんと呼びますか。」という文言がこの作品を端的に表しているなと感じた。完結しても、二人の関係を言い表せる言葉を自分は見つけられなかった。
自分はこの作品はとても好きだが、オススメ度が何故★★なのかというと……。
絵柄が可愛いから日常ものかなと思って読み進めていると、5巻あたりから不穏な空気が流れ始めてどんどん雰囲気が暗くなっていく。
JKが日常をキャッキャウフフしていく展開を期待して読んだ人にとっては落差にびっくりするレベルだと思う。
それにつられて絵柄もリアル寄りというか線が太くなっていて1巻と9巻ではもう別人では?という感じになっている。1巻と9巻の表紙を比べるだけでも大分違う。
ここらへんが手放しに勧められない理由。
もちろん自分はとても好きだ。大事なことだから2回言う。
読後感はとてもいいので気になっているのなら是非読んでみてほしい。
聖地巡礼に行きたくなること請け合い。
自分もいつか絶対に行こうと思っている。